小さな命を支えるケアの現場

NICUは、生まれて間もない赤ちゃんたちに医療ケアを提供する場所です。NICUで働く看護師には、特別なスキルと心構えが欠かせません。NICUにいる赤ちゃんは体がとても小さく、体温調節や呼吸を自力で行うことが難しい場合が多いため、赤ちゃんたちにとって看護師の存在はとても大きなものです。

看護師は医療的なサポートを行うだけでなく、赤ちゃんの状態を常に観察し変化に迅速に対応する必要があります。たとえば呼吸器の状態や心拍数、体温などを細かくチェックすることが求められるでしょう。また、赤ちゃんにとって最適な環境を整えるために、保育器の温度や湿度を適切に保つことも重要です。

NICUで働く看護師にとって、保護者への心のケアも大切になってきます。赤ちゃんがNICUに入る状況は、保護者にとって非常に不安なものです。そのため、保護者に対しても寄り添い、赤ちゃんの状況をわかりやすく説明して安心感を与えることが不可欠と言えます。保護者と一緒に赤ちゃんを支えていく姿勢を持ちましょう。

さらに、チーム医療の一員としての役割も大事です。医師やほかの医療スタッフと連携し、赤ちゃんのケアにあたることが求められます。コミュニケーション能力や協調性を活かして、チーム全体で赤ちゃんの命を支える取り組みを行うのです。

NICUでの看護師の仕事は、前述の通り医療的な技術だけでなく心のこもったケアも意識します。小さな命を支えるという使命感を持って業務に取り組むことが、NICUで働く看護師に必要と言えるでしょう。